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細井 文雄; 佐々木 隆; 萩原 幸
高分子論文集, 40(10), p.673 - 682, 1983/00
被引用回数:1 パーセンタイル:14.41(Polymer Science)エポキシ樹脂にメタクリル酸(MAc)、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸アンモニウム塩(TMAMA)、メタクリル酸ジメチルアミノエステル四級化物(QDM)などの親水性モノマーを含むビニルモノマーの電子線同時グラフト重合を行ない、得られた樹脂の水分散化について検討した。改質樹脂は少量の溶剤に溶解したのち水に分解させたところいずれもラテックスとなった。ラテックスの粒子径は親水性モノマーの量が増大すると小さくなり、これにともなって安定性も増大した。また、エポキシ樹脂との相溶性に乏しいモノマーをグラフトするほど粒子径が小さくなった。特に、高温ではエポキシ樹脂と反応してしまうTMAMA&QDMも安定にグラフトでき、これによって粒子径が小さく、安定性にすぐれたラテックスが得られた。MACおよびHEMAをグラフトしたアルキッド樹脂においても水分散性のあることが確認された。